今更言うまでもありませんが、ハワイはアメリカの一部です。なのでアメリカ連邦の法律が適用されます。しかしながら、唯一適用されない場所があり、それがここ、ロイヤルモザリウム=王朝の霊廟。
リリウオカラニ、カメハメハ2世〜5世など53人の王族が眠る場所です。
アメリカという国は州の旗を掲揚する際にはアメリカ国旗も掲揚しなくてはならないらしいのですが、ここはそのルールも除外。ハワイ州の旗だけを掲げることが許されているんです。
つまり、この場所はある意味アメリカの中に唯一残されたリアルハワイアンの土地、「Territory of Hawaii」な場所。ではいったい何故そのようなことになっているのでしょうか。
それは、1898年にハワイがアメリカに併合され準州になった際、53人もの王族関係者が眠るこの神聖な場所を神聖なままにしておいてほしいと、リリウオカラニ女王らがアメリカ合衆国議会に働きかけたからなのでした。その結果、この場所がハワイの中で唯一、将来に渡ってアメリカ連邦法(土地に関して)から除外されるという、つまりアメリカに併合されないハワイアンの土地ということになったのでした。
ハワイアンにとってはとても大切で重要で神聖な史跡であるロイヤルモザリウムは、月曜から金曜まで一般公開されています。とはいえ観光地とは違います。神聖な気持ちで出かけてみてください。
INFO
ロイヤル・モザリアム
所在地:2261 Nuuanu Avenue, Honolulu
- 営業日:
- 月〜金 8時〜16時半