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当時の移民の暮らしぶりをリアルに再現、プランテーションビレッジ

山下 マヌー

スマートリップ・ハワイ編集

山下 マヌー

「メルティング・ポット」「モザイク・アイランド」・・・ハワイのことを喩えてしばしば用いられる言葉です。文字通り「混ざりあった」とか「組み合わさった」という意味で、様々な国や人種の人が暮らしているハワイを上手に表現していると思います。

そんなハワイですが、そもそもはポリネシアやメラネシアから渡ってきた人たちだけが暮らしていたのに、どうして現在のようにメルティングポット化したのでしょうか。

 

そのルーツは移民政策にありました。1830年頃、拡大する砂糖の需要からサトウキビ農園が次々と増え、不足する働き手を海外から受け入れたことから、ハワイにネイティブ以外の人々が増えていきました。

 

最初は中国から。その後フィリピン、プエルトリコ、ポルトガル、韓国と次々にハワイにやってきて、日本人も1885年以降1924年までの間、約22万人の人々がハワイに渡ったといわれています。

 

当時の移民の人々の暮らしをリアルに再現しているのが、ハワイプランテーションビレッジ。サトウキビ農園の暮らしぶりを屋外に展示した体験型ミュージアムともいえます。

 

住居や商店、バーバーなどが出身国ごとに細部にまで再現されている様子は、実にお見事。

 

星一徹がひっくり返していた“ちゃぶ台”ってやつですね?日本人移民の家の中に置かれた当時の暮らしぶりです。整理整頓ぶりは日本人の性格を表しているのでしょうか。

 

日本人エリアにのみ作られていたこちらは、公衆浴場。ハワイに渡っても日本の習慣を絶ち難かったことがこんなところからもうかがえます。棚に並べられた下駄や桶・・・細部にまでのこだわりっぷりがすごいです!

 

こちらが歯医者の椅子で・・・

こちらが床屋の椅子。25軒に一軒の割合で床屋さんが設けてられていたそうです。髪を切る人には多くの日本人が就いていたそうです。器用で上手だったんでしょうね。

今こうして日本人観光客がハワイに暖かく迎え入れてくれるのも、先達たちの涙ぐましい努力と活躍があったからだと思います。ここは観光とは無縁の場所かも知れませんが、一度訪れてハワイの歴史の一部を体感してみるのも悪くないと思います(ガイドツアー(日本語でのツアーもあり)。

http://www.hawaiiplantationvillage.org

大人:15USドル(12歳以上)、 4~11歳以上(6USドル)

 

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