マウイ島に上陸すると、東に大きな壁のような大地が見えます。横に広すぎるのでそんなに高さがあるとは思えないのですが、標高は3055mもあります。それがハレアカラという山。ハワイ語で「太陽の家」という意味です。
日本アルプス級の山ですが、頂上までクルマで行くことができます。日本の3000m級の山とはまったく違います。カフルイ空港から36号線 => 37号線 => 377号線を走ってハレアカラを目指します。
378号線、ハレアカラハイウェイが現れました。378号線は、ハレアカラの山頂に続いています。
ハレアカラに導いてくれるだけの道かと思いきや、道路沿いにはいくつもの家が建ち並んでいます。農家あり、牧場あり、お金持ちの別荘あり。それを越えると森のような緑に包まれます。
森のような緑が消えると、一気に視界が広がります。そして、そこに広がっているのは空です。はるか下方に「下界」が見えています。
国立公園の看板が現れます。ハレアカラ・ナショナル・パーク。
国立公園の看板の先にゲートがあります。昔はここにスタッフがいて入園料を払うようになっていたのですが、今は近くにある自販機で入園チケットを購入するだけです。簡単に入ることができます。入園料は、クルマ1台$25.00(7日間有効)
山頂が近くなってきました。ハワイ最標高、4205㍍のハワイ島マウナケアより1000㍍も高度が低い山とは思えません。ちなみに、日本でこの高さまではクルマで上がれる山はありません。
山頂に到着する前に駐車場が現れます。ここまで来て帰っちゃう人も少なくないようですけど、帰ってはいけません。ほんでもって、この駐車場を通り越していまうのもダメです。
この駐車場の近くにPa Kaoao(ホワイトヒル)というもう一つの山頂があるからです。ちょっと歩くと山頂まで登ることができます。クルマでは登ることができないので、時間があるなら歩いてみましょう。10分ほど歩くだけで本当に山登りした気分になります。
ホワイトヒルからはハレアカラの火口を見おろすことができます。ハレアカラは火山なので、これは火口です。最後に噴火したのは、カメハメハ大王がハワイ王国を作る少し前、1790年のことです。日本は江戸時代ですね。さてさて、この火口ですが、ワイキキがすっぽり入るくらい大きいです。歩くことはできるみたいですけど、ちょっと散歩って距離ではありません。ちなみに「2001年宇宙の旅」で異星を歩くシーンはここで撮られたそうです。あ、ちなみに、へなしゅんは根性なしなので歩いたことありません(涙)
では山頂、Puu Ulaula(レッドヒル)を目指してさらに上へ。ここまで来ると、もう完全に雲の上です。
カフルイ空港から約90分。ハレアカラ山頂のレッドヒルに到着しました。
山頂の駐車場では、シルバーソード(銀剣草)を見ることができます。なんだか不思議な見たことないような草ですが、それもそのはず、この植物はハワイ島とマウイ島の標高が高い場所にしか生息してないそうです。
駐車場にクルマを停めて、階段をあがったら、そこは雲の上の不思議な空間です。雲より上なので、よっぽど天気が悪くなければ青空です。へなしゅんは今まで11回この地を訪れていますが、雨だったのは1回だけです。
天気が良くても標高は3000mを越えているので、かなり寒いです。夏でも寒いです。上に羽織るものを持っていくようにしましょう。それでも寒い場合は、山頂にあるガラス張りの建物へ入りましょう。暖房がついているわけではありませんが、大きな窓で仕切られているので、冷たい風に吹きさらされる心配はありません。
人気なのはサンセットタイム。みなさん、ステキな夕陽をカメラにおさめるべくいい場所を探して動き回ってます。写真中央に半ズボン&半袖姿の外国人が写っています。やっぱり寒いみたいで、常にガタガタと体を揺らしていらっしゃいました。
ハレアカラの山頂からは水平線に落ちる太陽を見ることができるのです。もちろん、天気悪いと見れませんが。
さきほど立ち寄ったホワイトヒルが下に見えています。クルマで走ってくるとすごく近く感じますが、けっこう離れています。また高さもかなり違いますね。
太陽が傾いてきました。太陽が傾いて、どんどん寒くなっていきます。ハレアカラに行くなら夕方だと思います。
なぜなら夕陽が素晴らしいから。ハレアカラに座ってこの夕陽を眺めるには、レインパーカーなどを持って行くことをお薦めします(寒がりの人はダウンジャケットで)。
太陽と反対側、西側を振り返ると、ハワイ島の山「マウナケア」が見えていました。やはり雲から突き出しています。あちらからも夕陽はキレイに見えているんでしょうね。
真西には、ハレアカラの影も見えていました。自分は、あの影の一番上に立っています。なんだか不思議な気分です。
太陽は水平線に沈んでしまいましたが、空はまだ明るいです。暗闇はゆっくりやってくるので、みなさんしばらくうっとりと眺めていらっしゃいます。わたくしは何度も見ているのでお先に失礼します。みなさんが帰路につくと道が混みだすから早いうちに。