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地球の歩き方「ハワイカルチャーさんぽ」で、歴史・文化を学ぶ

KOJI OTA

編集責任者

KOJI OTA

地球の歩き方 旅の読み物シリーズ『史跡と神話の舞台をホロホロ! ハワイカルチャーさんぽ』は、ハワイを旅していてもふと通り過ぎてしまう景色やスポット、長年リピーターを自称する多くのハワイファンも、「えっ、知らなかった」という興味深い話が満載です。

 

                                       ©地球の歩き方/Gakken

著者の森出じゅんさんは、著述家、ハワイ文化研究家として活躍されていて、1990年にハワイに移住され、30年以上オアフ島で暮らしています。本書は史跡や神話の舞台などのカルチャースポットを、オアフ島を6つのエリアに分けて、知られざる逸話や過去を紹介するハワイのカルチャー案内書です。

カメハメハ大王像は、誰もが知る観光スポットですが、ワイキキ周辺を歩いているだけでも多くの銅像を目にします。ワイキキのど真ん中に立つデュークカハナモク像はご存じでしょうが、クヒオ王子像やカイウラニ王女像、カラカウア王像、といったハワイ王国の歴史を築いてきた先人の像は、いつも通り過ぎているのではありませんか。

クヒオ王子像

デュークカハナモクは、ハワイ出身で初めて金メダリストになりましたが、サーフィンを世界中に広げたのも彼の功績でしょう。クヒオビーチやクヒオアベニューにもその名を冠するクヒオは「庶民の王子」と称されて慕われていました。カイウラニ王女は美貌の王女として知られ、23歳の若さでこの世を去りました。時のめぐりあわせによっては、9代目の王国君主になるはずでした。ワイキキゲートウエイ公園に立つカラカウア王像は、日本移民の団体によって建てられたそうです。官約移民のきっかけを作ったのがカラカウア王だったことから、移民100周年の際に建立が始まったそうです。

さて、ハワイの州旗はご存じと思いますが、これはハワイ王国旗をそのまま引き継いだものです。イギリス国旗とアメリカ国旗を混ぜたようなものですが、もとは国旗という概念はなく、イギリス人から贈られた英国旗を、友好の意図から港などに掲げていました。その後アメリカとの関係も重視し始め、両国旗のミックス版が完成したというわけです。ストライプ部分は、青が加えられた3色で、ストライプは8本。これはハワイ主要8島を示しています。

 

などなど、以上のお話は、森出さんの同著からの受け売りです。このように、ハワイ王国の歴史を学ぶ材料にあふれた案内書です。いつもの観光ガイドブックに加えて、訪問先の歴史や文化を紐解く1冊として、是非お読みいただくことをお勧めいたします。

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