愛の儀式、媚薬のサトウキビから作るオアフ島コハラ・ラム

山下 マヌー

スマートリップ・ハワイ編集

山下 マヌー

カウアイ島で作られているラム、コハララムは知られていますが、実はオアフ島でもラムが作られていることを知っていました?そもそもはラムを作る予定ではなく、ハワイで持続可能な農業をと始めた水耕栽培(野菜は現在もクニヤカントリーファームの名前で出荷)がキッカケでした。

しかしそもそも何故、水耕栽培?言うまでもなくハワイは島。そのため果物や野菜の90%がよその場所から運ばれてきます。そのために価格も高くなり、鮮度も落ちてしまいます。そこで、自分たちができる持続可能な農業はないだろうかと考え、辿り着いたのが水耕栽培だったというわけです。因みにこのシステムにより、レタスはカリフォリニア産のものより約10セントも安くなったんです。

野菜の次に次にサトウキビから燃料を作るという計画を立て、2011年にサトウキビ栽培を開始。ところがあまりにサトウキビが美味しいので、燃料にするのはもったいないということになって、なにか作れないだろうか?ということになり、その結果ラムとなったというわけ(販売は2016年)。

 ここでは約35種類のサトウキビを栽培し、ブレンドしてラムを作ります。それぞれのサトウキビはその昔にハワイアン達から固有の名前と使命を与えられていたということを聞かされ驚きました。で、「持に美味しいのがマヌレレ」という種類で、「愛の儀式に使う媚薬のような役割がある」とのこと。

 

つまりサトウキビは性の媚薬として使われていたということですか?そんなサトウキビで作られたラムなら是非とも飲んでみたくなります。

 

マヌレレを始めとする様々なサトウキビをブレンドして作られたKohanaのラムは、工場見学の最後に試飲させてくれます。工場に行く時間がないというなら、ABCの一部やタムラで購入可能。

ロイヤルハワイアン、フォーシーズンホテルのマイタイやカクテルにも使っているので、飲んでみることを薦めます。

 

 

他のように黒蜜を使ったりしなくてフレッシュのサトウキビを絞って採れるジュースだけを使って作ります。サトウキビは全て手で収穫。搾りかすは肥料として再利用という、循環作業が行われています。蒸留してアルコール度数を高めた後、オークの樽に入れて最低でも1年間。樽はバーボン工場で使われていたものとか、シャルドネワインに使われていた樽など世界中から集めた樽使い、それぞれのバラエティを楽しむのだそうです。

 

カカオの実を漬け込んで味と香りを出す、カカオフレーバーのラムもあります。実際チョコレートの香りと味がするのがユニーク。で、ラムに漬け込んだカカオを使って作るチョコレートがあり、それが、こちら・・・

ラムに浸したカカオの実を使ったチョコレート、マノアチョコ!なかなかのレアチョコなので、見つけたら即買いです。

因みに名前のKOHANAの意味ですが、KOはサトウキビ、HANAは仕事という意味です。

 

工場見学料金:
Adult (Ages 21 & older) – $25 Per Adult
Youth (6 thru 20 yrs old) – $15 Per Youth
Child (6 & under) – Free

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