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昔ながらのウルチップスと新しいタイプのウルポイ

フローリック・ハワイ編集部

フローリック・ハワイ編集部

Kanani Keliipuleoeと彼女の夫であるRookeが最初の子供を授かった時、赤ちゃんのへその緒を庭のウルの木のてっぺんに付けました。なぜ、ウルの木なのでしょうか?それは、ウルの木が文化的に大変重要なものとされているからです。

ウルの木、またはパンの木は古くはポリネシアの船乗りが持ち込んだカヌーの木です。最初にハワイに来た人々にとっては、ハワイの代表的な食糧でもありました。現在ではその昔の食べ物となってしまいましたが、最近になり人々が当時の驚異の生産性に気付いたのと同時に、ハワイの食文化を守れろうという動きもあり、ウルが見直されています。

Kananiはその後さらに4人の子供に恵まれるのですが、1本のウルの木の実を使って様々なフルーツと野菜のピューレを混ぜ、彼女の子供達のために、ベビーフードを作りました。たった1本のパンの木が、5人の子供達を養うことが出来ると知って私は大変驚いたのですが、Kananiは「1本のウルの木にはそれくらいの実がなるのよ」と、そう教えてくれました「え?知らなかったの?」という呆れた顔で)。

子供達がベビーフードから卒業すると、Kananiはウルの木をどう利用したらいいのか悩みました。夫はウルの木からは何でも出来ると言い張りました。彼は“誰か”が作れるとは言うのですが、実際に自分で料理したりはしないので、Kananiは夫の事を「アイデア男」と呼んでいます。夫の最初の提案はウルチップスでした。Kananiは試行錯誤を繰り返します。そしてついに、キャノーラ油で揚げたものが一番美味しいと判断し、HIファイブ・ウルという彼女の会社が誕生します。社名の由来は、ウルの木で育った彼女の5人の子供たちです。

それが、Kananiが現在販売しているウル商品シリーズの誕生でした。これらの商品は、カマカナアリイのファーマーズマーケットで毎週水曜日に、パールリッジでは毎週土曜日に販売されています。彼らは、パンの木の商品が世の中の為になって欲しいと思い、商品が1つ売れる度に、売り上げの10%を地元のチャリティーに寄付しています。会社の成長につれ、彼らの1本のウルの木では需要をまかなえなくなり、ウルの農家にお願いすることになりました。“ガーリックバターウルチップス”が今のところ売り上げ第1位ですが、“オリジナル”や“スリラッチャ”味も人気です(全て1袋$6)。彼女のブースではこの3種類全てを味見できます。“ガーリックバター”が一番ですね!

 

もし、Kananiにもう一人子供が出来たら、会社名をHIシックス・ウルに変更するのかなとジョークを言ってみましたが、さほどウケませんでした。私は、チップスを1袋買って、他にウルの商品化を考えていますかと興味深げに尋ねてみたら、なんと、どんぴしゃ!先日新製品のお披露目に招待されました。

ウルポイ。昔を懐かしむ多くの人に頼まれ、彼女はこの昔ながらの商品を作ることにしました。ところが、Kananiはウルポイ(1袋$6)が最近の消費者には魅力的ではなく、年配の消費者にしか好まれないのではないかと心配しているのです。私も試食してみましたが、同じ意見です。ウルポイがポアのもつ酸味を失っていて、まるで味のしない普通のポイなのです。でも、ウルポイは、例えば、ロミサーモンやカルーアピグと組みわせるにはとても相性が良いのではないかと思いました。Kananiは今の地元の人たちにはうけなくても、観光客には流行るのではないかと大きな期待を抱いています。「ポイの味が好きではない外国人にはうける」と彼女は言っていたのですが、ウルはポテトのような味なので、正しいかもしれません。

ハパポイ。こちらも伝統的な商品。タロイモとポイのハーフ&ハーフ(1袋$6)です。Kananiのおばあちゃんはこれを彼女の母親に作っていたそうですが、彼女は母親に作ってもらったことはないそうです。彼女の母親は大家族で育ち、景気が悪い時にポイを利用し、ウルと混ぜていたそうです。

アイディア男が、また新しいタイプの商品を思い付き、ウルのワッフルを作ったらどうだ?と言うので作りました。また、クロロはどうだ?というので、それも作ってみました。

ウロロ($7)はクロロに似ていますが、タロイモの代わりにウルを使っています。私はこれが一番美味しいと思います。西洋菓子ほど甘くはなく、ブラウンシュガーとココナッツミルクで甘みをつけていて、とても美味しいのです。

ウルワッフルのレシピは、半量の小麦粉をウルポイに加えています。Kananiがウルワッフル($7)の試食を勧めてくれなかったので写真を撮るだけにしましたが、たくさんの人が買っていたので、美味しいのかどうか聞いてみてください。

ご存知ない方がいらっしゃるかもしれませんが、みなさん、ウルが復活していますよ。Kanani自身、小さいころにはウルを食べたことがなく、同様に多くの人がそうだったと知りました。文化的に重要な食べ物を復活するお手伝いをしたいと思ったのは、そんな理由もあります。全くの偶然ですが、実際に目の前でこんなことがありました。私がお店を出ようとした時に、若いハワイアンのママがウルポイに興味津々でした。どうして彼女の赤ちゃんにウルポイを食べて欲しいのか聞いてみました。すると彼女は、ウルポイは作るのが難しいのと、赤ちゃんがどうしてもミルクを飲んでくれず哺乳瓶も嫌がり、唯一食べるのがポイなのだと説明してくれました。そんな赤ちゃんにウルポイを与えたら、食べてくれるのかが気になりますよね。最初、舌に触れた時には訝しそうでしたが、口に入った時には嬉しそうな表情をしたので、間違いなく美味しかったのでしょう!ウルポイが1袋売れました。(お客さんが観光客ではなかったねと言ったら、Kananiは爆笑していました。)

最新のファーマーズマーケット情報はこちらから

ハパポイは、カマカナアリイのファーマーズマーケットのみの販売。
ウルワッフルは、パールリッジファーマーズマーケットのみの販売。
ウルチップスは、ハワイアンチップスカンパニー(1928 Republican St., Kalihi)でも入手可能。

〔原文 Broke da mouth: Ulu chips and ulu poi! BY: LEE A. TONOUCHI〕

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